#20 ピアノ教室の役割

第3の場所

保護者同伴について

当教室では、園児までは保護者にレッスンに一緒に入っていただいております。理由が2つあります。1つ目は、レッスンで行っていることを自宅でも繰り返していただきたいからです。2つ目は、音楽がお子様と過ごす楽しいコミュニケーションのツールの一つであってほしいからです。

ですが、お子様一人の方がしっかりレッスンを受けられる生徒もいるので、必ず、保護者様にいていただかないといけないわけではありません。

家庭での練習

家での練習もいつもお母さんと一緒ではなくても構いません。でも最初から、幼稚園のお子様に「一人で1時間練習しないさい。」は、できないのです。最初は、5分でも構いません。幼稚園児までは、お母さんと一緒で音楽って楽しいね!やもっと弾きたい!と思ってもらいながら、曲数を増やしていき少しずつ少しずつ練習時間を伸ばしていきます。そして、長い曲を演奏するのに必要な集中力もつけていきます。

ですが、徐々に音楽的にも人間的にも自立を促していきたいです。この場面は嵐のような激しい気持ちで弾きたい、優しい気持ちで弾きたい、踊っているように弾きたい、深い音、軽い音、冷たい音、硬い音…。色々な表現が自発的に表現できるようにしていきたいです。内側からあふれる想いがあればあるほど、人に訴えかけるような、人の心を魅了する演奏が出来るようになっていきます。

レッスンでは、質問をたくさんしていきます。園児さんにも「これは、早い?ゆっくりの曲?」「この曲は楽しい?暗い曲?」簡単な質問から始めて、小学生になると自分で、楽譜に演奏に対する思いやイメージした絵を書いてきてくれている生徒さんもいます。

皆様お母様が一緒についたり、離れたり、楽しんで出来るような工夫もしながらお子様の練習に取り組んでいらっしゃるようですね。本当に素晴らしい親子様にたくさん出会えて本当に感謝しております。私もいつも勉強させていただいております。


大好きな場所

小学生になるとレッスンも一人で通うお子様が増えてきます。私と二人きりのやり取りの中で、少しずつ心を開いてくれて、自分の考えや家での練習のことなどをお話してくれるようになります。音楽以外のこともお話してくれる生徒さんもいて、私も楽しい時間を過ごさせていただいております。

習い事は、家庭、学校に続く、第3の場所と言われていて、特にピアノ教室は大人と二人きりのやり取りを行う重要な場所だと聞きました。中には、学校では言えないこと、家では話せないことを話してくれる生徒さんもみえて、過去の生徒には理由があって不登校になってしまったけれど、ピアノ教室には通ってきてくれていた生徒さんもいました。もし保護者様にお伝えした方が良いかもと思うことがあった場合は、ご連絡させていただきますね。

ピアノ教室が、ピアノの技術を習得するだけでなく、生徒さんがレッスンに通うことが楽しくて、大好きな安心できる居場所になってくれることを願っています。

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