#71 子どものストレスを緩和し、やる気を引き出す
ストレスリカバリーシステム
子どもがピアノを学ぶとき、楽しそうに取り組む日もあれば、なんとなくやる気が出ない日もありますよね。そんなとき、大人が「やる気を出しなさい!」と無理に促しても逆効果になってしまうことがあります。
子どものやる気を引き出すためには、まずストレスを緩和し、心と体を整えることが大切です。そのために役立つのが「ストレスリカバリーシステム」です。このシステムでは、安心できる環境・楽しく体を動かす・小さな成功体験を積み重ねるという3つのステップを意識することで、子どもの心を前向きにし、学びをスムーズに進めることができます。
① 安心できる環境をつくる
- 「間違えてもいいよ」「やってみよう!」と挑戦を肯定する声かけ
- 「前より上手になったね」「がんばったね!」と成長を認める
- 生活リズムの安定(睡眠・食事・運動)
を意識することで、子どもが安心して学びに向かえる環境をつくります。
② 楽しく動いて発散する
ストレスがたまると、気持ちが不安定になり、集中力も低下します。そんなときは、
小さなお子様であれば、
- リズム運動(ピアノの簡単なリズム遊び、手拍子、ダンス)
高学年からは - 深呼吸・ストレッチ(緊張をほぐす)
- 外遊び・自然に触れる(気分転換)
といったアクティビティを取り入れると、心と体がリフレッシュされ、やる気が回復しやすくなります。
③ 小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標に向かう前に、小さな達成感を積み重ねることが、やる気を持続させる秘訣です。
- 「このフレーズを3回弾けたらOK!」と短いゴールを設定
- 「どっちの曲から弾く?」と選択肢を与えて自主性を尊重
- できたことを一緒に喜ぶ(具体的に褒める)
こうした工夫をすることで、子どもは「できた!」という喜びを感じ、次のチャレンジに意欲的になります。
何か一つでも実践出来そうなことがあれば、実践してみてください。
