#36 和音・ハーモニーを感じる 気質の違い 子育て

若草物語

先日、若草物語が大好きな娘とビデオを見ました。私もこの作品が好きでビデオを持っていましたが、母親になってから見ると視点が変わりますね。四姉妹の成長と家族の絆が描かれた作品です。

私はいつもこの場面で涙が出ます。


「お母様は計画があるの?娘にどんな期待をするか?例えば、お金持ちと結婚するとか。」と次女のジョーが母親に尋ねるシーンです。


母親が答えます。「期待なら色々ある。みんなが聡明で美しい娘になること。人に尊敬されて愛される人になること。楽しくて有意義な人生を送ること。出来る限り、悲しい思いをしないで暮らすこと。もちろん野心だってある。そりゃあ、お金持ちと結婚したら嬉しい。愛があればね。普通の母親と同じよ。女王となって不幸な人生を送るよりは、たとえ貧しい人に嫁いでも、ずっとお嫁に行かなくても、幸せに暮らしてほしいと思う。」


今の時代との感覚の違いはありますが、国や時代、バックグラウンドが違っていても根底にある母親の願いというのは変わらないのだと思います。そして母親は、性格のそれぞれ違う四姉妹を優しく認めながら子育てをしています。


和音(ハーモニー)

お正月、お寺へ初詣に行ったとき、バリ島のチャイムが飾ってありました。娘達とチャイムを鳴らして遊んでいると、ご住職様が話しかけて下さり、どの音と音がぶつかっても綺麗に鳴るようになっているんですよ。和音、ハーモニ―が鳴るようになっているんですよ。と教えてくださいました。

なるほど!と思いました。私は毎日のように和音という言葉を使っていますが、和の音と書いて和音、なんて美しい日本語だろうとその時気付きました。私たちは、家族や学校、会社、様々なコミュニティで生活していますが、気質の違う人がいても一緒にいれば、響き合える、認め合える、一緒に輝ける。

和音というのは、音と音の響きを感じること、違いを美しく感じることだったのですね!


みんなちがってみんないい


昨日は、小学校の参観日に伺いました。道徳の授業で1年生は、「みんなちがってみんないい」について、2年生は「自分も大事、相手も大事」について考えていました。同じ意見を言っても良いんだよと先生も安心、安全な場所を作られていて、自分の意見も言える、他人の意見も聞ける、温かいクラスに成長している子供たちの姿に感激しました。


私は、娘を連れてベビーマッサージ教室に通っていた時に毎回レッスンの最後に赤ちゃんを抱っこしながら歌っていた曲を思い出しました。金子みすずさんの歌詞で”私と小鳥と鈴と” その頃は、つい周りの同じ月齢の赤ちゃんや一般的な発達の目安が気になることもありましたが、その子の良いところもそうではないと思えるところも認めてあげる、そんな子育てがしたいとその歌を歌うといつも泣きそうになっていました。

「私と小鳥と鈴と」

   私が両手をひろげても、

   お空はちっとも飛べないが

   飛べる小鳥は私のように、

   地面を速くは走れない。

   私がからだをゆすっても、

   きれいな音は出ないけど、

   あの鳴る鈴は私のように

   たくさんな唄は知らないよ。

   鈴と、小鳥と、それから私、

   みんなちがって、みんないい。

「私と小鳥と鈴と」 金子みすず you tube:
https://www.youtube.com/watch?v=D__dlOs6-SQ


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